研究紹介

塚本 康浩

研究タイトル
ダチョウを用いた新規有用抗体の低コスト・大量作製法の開発、がん細胞における細胞接着分子の機能解明とその臨床応用化、高病原性鳥インフルエンザ防御用素材の開発
研究内容
創薬や診断をはじめ幅広い分野への展開が期待されるポストゲノム研究において、抗体の活用は極めて重要なテーマである。しかしながら、マウスやウサギなどの哺乳類を用いて抗原特異的抗体を創製する従来法には、生産性と特異性等に関わる課題が存在していた。そこで、超大型鳥類であるダチョウを用いて新規有用抗体を低コストで大量に創作し、ロット間差の少ない研究用試薬、診断・検査キットの開発を行っている。特に肺癌、トリインフルエンザ、BSEの検査キットや鳥インフルエンザH5N1ウイルスの防御用素材の開発を重点的に行っている。
また、鶏より見出した細胞接着分子ギセリンの発生・再生・腫瘍における機能解析を行っている。特に、ガン細胞の転移をギセリンの発現と細胞接着能(細胞-ECM)を中心に研究している。

宮崎 孔志

研究タイトル
多剤耐性菌の治療薬の開発/未利用資源からのバイオエタノールや水素の生産システムの開発
研究内容
抗生物質とは全く異なり、病原細菌を殺さずに毒素の生産だけを抑制するユニークな感染症治療薬の開発を行っており、多剤耐性菌の有効な治療薬を開発するのが目的である。一方、食品廃棄物や家畜排泄物などの未利用資源を有効に活用し、微生物によってバイオエタノールや水素に変換するシステムの開発や排水の脱色・脱臭を行う微生物の探索も行っている。以上のように、微生物機能を活用した幅広い研究を行っている。
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