開会の辞 | ||
[趣旨説明] 多糖の未来フォーラム代表幹事 小林 一清(名古屋大学 名誉教授) | ||
[開会挨拶] 日本キチン・キトサン学会長 草桶 秀夫(福井工業大学 環境情報学部 教授) | ||
1. 高島 義徳(大阪大学 理学研究科) 「シクロデキストリンの分子認識能を利用した超分子材料の機能制御」 座長:吉岡 まり子(京都大学 農学研究科) |
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2. 山根 千弘(神戸女子大学 家政学部) 「再生セルロースの高い親水性とそれをもたらすセルロースの疎水的側面」 座長:佐々木 善浩 (京都大学 工学研究科) |
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3. 安楽 誠 (崇城大学 薬学部) 「多糖類の医薬への応用に関する最近の話題〜キトサンとキトサンナノファイバーについて〜」 座長:青木 弾(名古屋大学 生命農学研究科) |
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休 憩 | ||
4. 徳安 健 (農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所) 「再生可能資源としての多糖を使いこなす!〜糖化の歴史と次世代の繊維質糖化技術〜」 座長:谷本 敏子(武庫川女子大学 薬学部) |
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5. 北岡 卓也(九州大学 農学研究院) 「多糖のナノアーキテクトニクスが切り拓く未来材料」 座長:安田 亜希子(株式会社 林原研究開発本部) |
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6. 朝井 洋明(株式会社 糖鎖工学研究所) 「次世代バイオ医薬品の創生・製造の化学的アプローチ」 座長:橋爪 章仁(大阪大学 理学研究科) |
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閉会の辞 第9回多糖の未来フォーラム事務局長 川田 俊成(京都府立大学 生命環境科学研究科 教授) | ||
懇 親 会 |
学会、シクロデキストリン学会が結集するとともに、関連諸学会・団体のご協力も得て、平成18年に発足した。多糖を通じて、我が国の学術と
産業の強力な推進を図るとともに、関連分野の相互の交流を活発化し、多糖の重要性と魅力を現代社会に広く訴える活動を行っている。
多糖は、太陽の恵みを受けて地球上で大量に生産・利用・分解されており、人類にとって必須の食料資源・生活資源・産業資源・創薬資源・
エネルギー資源として役立っている。資源としての多糖をいかに有効に活用していくか、また多糖に秘められている多様な機能をいかに探究し
ていくかに着目して、交流を深めてきた。
近年とくに、科学者・技術者は、専門の枠や産業の枠を超えて、地球的規模の問題や人類生存の課題について、意見を交換し、学術・産業を
推進していくことが要請されている。「食糧と、材料と、創薬」という異なった多彩な多糖分野の課題に取り組むことによって、人類のこころ
豊かな生存を実現するための可能性およびその限界を探るべく、さらに大きな活動に発展させていきたいと願っている。
第9回多糖の未来フォーラム(京都2015)は、川田俊成京都府立大学教授のお世話にて、日本キチン・キトサン学会が主体となって、京都府
立大学下鴨キャンパスにて開催する運びとなり、多糖の未来フォーラムに相応しい多糖研究者に講演を依頼している。多岐にわたる多糖分野を
さらに発展させるべく、多糖の面白さを分かりやすくアピールするとともに、人類の豊かな生存を実現できる「大いなる多糖の可能性」につい
て、討論を深めていきたいと考えている。