2017年度の講義資料
2017年度の講義資料
教科書
書名 Concepts of Biology
著者 Sylvia S.Mader
出版 MaGRAW-HILL INTERNATIONAL EDITION
出版年 3rd edition (2014)
(1) 前期 基礎生物学 Ⅰ (生命環境学部 1回生)
この講義を履修されている皆さんへ
教科書の第2部の授業(5回分)は、小保方が担当します。
講義を5回行い、試験は期末試験期間に行います。
大学に入学して、教科書がいきなり英語になったので、驚いたり、苦労している人もいるかも知れません。この教科書を選んだ最大の理由は、図や写真、イラストが大変充実しており、かつその末端購入価格が通常の教科書の範囲で収まった、ということです。
生物学では、文字や言葉だけでは理解しにくいことでも、実物をみたり、適当な図や写真や模型があると、比較的容易に内容を理解できることが、珍しくありません。私たち研究者が本や論文を書く場合でも、たった一枚の図や写真を準備するのに、何日も、何週間も、場合によっては何ヶ月もかけることがあります。それくらい、一枚の図は、重要な助けになります。
皆さんが、生物学のエッセンスをそれなりに理解し、それを家族や知人に説明しようとすると、多分言葉だけではうまくいかず、きっと、黒板や白い紙に、絵や図を描き出すでしょう。皆さんの描いた絵や図は、皆さん自身がどのくらい理解出来たかを示す鏡です。
つまり、図というのは、深い理解への「入り口」でもあり、出口でもあるのです。
この教科書のように豊富なイラストを載せた本を、日本語で購入するとなると、1万円を大きく超えてしまいます。ですから、皆さんは、「ちょっと得をしたな」とつぶやきながら、この教科書の強みである「図・写真・イラスト」を最大限に利用して、生物学の基礎に、挑戦してください。
学習のヒント 1
第2部 Genes control the traits of organisms (遺伝子は生物の形質を制御する)には、細胞増殖や遺伝、遺伝子、バイオテクノロジーなどに関する6つの章があります。各章には、それぞれ3〜4つくらいのトピックがあり、その下に、個々の項目が、例えば、8.1 とか 8.2 として、まとめられています。そして、一つ一つの項目には、数枚ほどの図が載せてあります。
私の授業では、教科書の図を、順を追って眺めながら、重要な図について、その要点や背景を説明をしていきます。
後で、皆さんが復習・自習をするときは、まず、個々の図をみて、そこに込められたメッセージや要点を自分なりに簡潔に説明できるかどうか、試してみてください。次に、各項目のタイトル・見出しや要点、キーワードと、図の概念が頭の中でつながるかどうかを、確認してください。その上で、図の説明を読み、項目の見出しを読み、基本術語を確認します。ここまでは、英語力はあまり必要ありません。その上で、必要に応じて、興味を持った項目があれば、その本文を読んでみてください。
自分がどの程度理解できたかを知るには、各章末にある The Chapter in Review の、SUMMARIZE を読んでみて下さい。言っている内容がぴんと来るかどうかで、だいたいわかります。
学習のヒント 2
基本的な学術用語・英単語は、以下に、その Excel ファイルや Wordファイルを ダウンロードできるようにしておきます。ファイルは、授業の様子を見て、必要があれば、適宜、加筆・改訂していきますが、もちろん、皆さんが各自で、自分の好きなように、編集や加筆をしてもらって結構です。
講義日: 5/25, 6/1, 6/8, 6/15, 6/22、
期末試験:
基礎生物学1(三野、小保方、寺林)の試験を 8/3 に実施予定
第2部 Genes control the traits of organisms 目次・項目
(2017年度用、テキスト第3版)
第2部のまとめをダウンロード(pdf ファイル)
(2) 前期 植物ゲノム情報学 (農学生命科学科3回生)
(3) 後期 遺伝子制御学 (農学生命科学科2回生)