講義内容
「若者の国」アメリカは、実は「老い」について深く考えてきた国です。たとえば、かつて社会学者のエリクソンは、人生を八つの段階に分け、「老い」とは
「知恵」を体現する段階だと主張しました。また1990年代にも、従来のイメージから「老い」を解放する斬新な考え方が、文学研究者たちから提唱されてい
ます。今回の講演では、このような考え方を紹介するほか、ユードラ・ウェルティという女性作家が晩年に発表した自伝を取り上げ、自由で大胆な「老い」のあり方を考えました。
アンケート
・「ライフ・レビュー」によって自分でも新しい自分が創造できる可能性があることに何かこれからの生き方に希望を感じられるようになりました。
・老の当事者としては、社会の圧力に対し抵抗者として、life review は興味がありました。
・老齢者も働く事(公的に)はできて、いつまでもその人の力を生かす事は出来るがその反面、弱点(身体的な)のある者にとっては、きつい感もうけました。でも、この時間は貴重な時間でした。
・先生のお話は、心理学、社会学に合わせて文学の読み込みの方法を興味深くて大変面白かったです。晩年の生き方についての文学を勉強できたこと、興味深かったです。
などというご意見を頂いておりました。ご清聴ありがとうございます。
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