ブックタイトル京都府立大学 Campus Guide

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概要

京都府立大学 Campus Guide

和食文化の研究京都和食文化研究センターの取組み-和食文化学科(仮称)の開設を目指して-「和食」が無形文化遺産に登録されたことを契機に日本の【食】文化が世界から注目される中、本学の人文・社会・自然科学にわたる教育・研究の蓄積と、和食文化の主たる要素である文化・学術・技術・伝承が集積する京都の強みを活かし、「文化」を軸とした和食の高等教育・研究機関として「和食文化学科(仮称)」を平成31年度に開設する予定です。日本文化のふるさと京都から、深い「和食文化」の知見を世に活かす人材を輩出します。卒業後の進路としては、食品の生産や商品開発、サービスの分野のみならず「食」の力で地域を活性化させるなど、新しい活躍の場も拡がっています。<卒業後のイメージ>飲食・食品業界での企画開発担当、料亭・旅館・ホテル等のマネージャー、観光プロモーター、農林・商工・文化行政等に携わる地方自治体職員など和食文化の研究主な機能と取り組み専門家の視点を活かした学部横断プログラム「和食の文化と科学」の開講和食文化に関する学外の専門家の協力を得て、多領域にまたがる和食文化の教育プログラムを開講。来る新学科設立に先立ち、町家など京都ならではの場所で文化・健康・地域づくりなど様々な視点から学べる科目を提供しています。平成27年度に開講して後内容のブラッシュアップを続け、平成29年度は計25科目が学部の枠組みを超えて受講できます。「和食文化の大学コンソーシアム」の設立和食文化学の体系化を想定し、人類学(農学、生態学)、歴史学、和食文化史学など、体系の柱となる研究を進める中で、食文化による地域創生と国際交流への貢献を目標に大学の垣根を越えた食文化研究者によるコンソーシアム設立に着手しました。平成29年2月に山田京都府知事臨席のもと発足記念キックオフシンポジウムを開催。「和食文化学会」(仮称)の設立を視野に入れ、多彩な和食文化研究を推進する拠点として活動します。引き続き平成29年度も国内外から参加者を迎え、国際シンポジウム等の開催を予定しています。学外訪問先の一例(重要文化財杉本家住宅)c公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会平成29年2月キックオフシンポジウム平成25年12月、「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」とは(農林水産省ホームページより)南北に長く、四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまた、これに寄り添うように育まれてきました。このような、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。63