ブックタイトル京都府立大学 Campus Guide

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概要

京都府立大学 Campus Guide

生物生命環境学部【内容と形式】生物学基礎と生物学の内容について、遺伝子や酵素などの分子レベルから、細胞、組織、臓器、個体(動物、植物、菌類など)やそれらの機能や行動、および生物の集団(生態系)まで、生物学の全分野から幅広く出題されます。適切な語句を問う問題、計算を要する問題、論述問題、図表などのデータを読み解く問題など、多様な形式での出題をします。【出題者からのコメント】全分野についての基本的な内容を確実に理解しておくことがまず大切です。一方、基本用語の暗記にとどまることなく、用語の意味を生物の機能や現象と関連付けて理解するために、教科書や副読本をじっくり勉強しておくことが必要です。さらに、単に生物学として学ぶだけでなく、広く自然現象を科学的な視点から理解する考え方を身につけておく事も大切になります。様々な形式の問題が出題されますので、実験・調査の方法や、その結果をまとめる計算方法と図表の書き方などを理解しておくことも大切です。また、論述問題については、論理的でポイントを押えた文章を書く能力も鍛えておきましょう。【出題方針】生物に関する幅広い知識を身につけているかを確認するとともに、文章や図表を正確に解釈する能力、データを基に計算する能力などを評価します。また、論述問題では、与えられた字数の中で的確に記述する能力を重視しています。化学生命環境学部【出題のねらい】大学で科学的な専門知識を身に付ける際、化学は重要な基礎科目と位置づけられます。大学で化学を学ぶためには、高校で学ぶ化学が身についていなければなりません。本学の入試では、高校において化学の基礎知識を身に付けているかについて確認します。また、それら知識をもとに物事を科学的に分析する思考力を問うことも出題意図としています。【出題者からのコメント】教科書に記載された内容を確実に身につけておくことが重要となります。記載された内容を単に記憶するだけでは無く、関連する事項を系統づけて理解することを心がけてください。出題分野の一例として、無機化合物の基本的な性質(酸化、還元、平衡、電気分解、熱など)については、広く理解しておいてください。気体の状態方程式を用いた圧力計算や中和反応による溶液濃度の算出など、化学の基本となる計算問題は解けるようにしておいてください。単純な計算問題では無く、化学的な考え方や思考力を問うことを出題意図としています。身のまわりで使用されている高分子化合物については、代表的な化合物の特性、用途、構造など、その化合物の重合方法や構造式を関連づけて理解しておいてください。化学では実験が非常に重要となります。器具や装置について知識を身につけ、原理や個々の操作の意味を理解し、現象を観察・記録し、結果を図や表にまとめて論理的な思考をする練習をしておきましょう。入試情報物理生命環境学部【内容と形式】物理現象の基本的な内容を問う問題からやや考えさせる応用問題までが出題されます。教科書の内容を十分に学習していれば解くことができる標準的な問題です。ただし、答だけではなく、考え方や計算過程も合わせて解答しなければならない問題となっています。また問題によっては、多くの計算量が求められる場合もあります。【出題者からのコメント】教科書を中心に基本的な内容をしっかりと学習し、基礎的な知識を問う問題には正確に答えられるようにしておくことが大切です。応用問題では、物理現象に対する理解度が問われます。教科書の水準かそれよりやや高い水準の練習問題を解いて、物理現象に対する理解度を深めるようにしましょう。採点では考え方や計算過程を丁寧に見ます。答にいたる経過が明確に記述されていることが求められます。日常的に練習問題を解く際に、図などを用いて考え方を的確かつ簡潔にまとめて答える訓練をするようにしましょう。【出題方針】問題毎に、基本的知識を問う問題と、物理現象を正しく理解していないと正解を得られないような応用問題を適度にバランスさせて出題しています。多くの問題は、答だけではなく、考え方の記述を求めます。数学生命環境学部(生命分子化学科・森林科学科)【出題のねらい】教科書の基本的な内容を十分理解し、論理的思考力が身についているかどうかを試す問題を出題しています。全て記述式の問題であり、最終の解答が正解であるかだけでなく、解答に至る途中の過程も採点対象としています。問題のレベルは、基本的には教科書の章末の応用問題程度を基準に考えています。例年、できるだけ多くの分野から3題から4題の大問を課しています。昨年度は3題でした。大問は、いくつかの小問からなり、小問を段階的に解くことによって理解を積み上げて解答しやすいようにしてある場合が多いです。【受験生へのアドバイス】教科書の基本的な内容について確実に理解していることが大切です。論理的思考力を問うために、場合分けの必要な問題や証明問題も出題されます。ステップを踏んで、解答が論理的に正しく行われていれば、完全に解答できていない場合でも部分点を与えています。逆に、数式の羅列をしただけの答え方では、論理的な解答とはいえません。全体を通して計算量はやや多めであり、しっかりとした計算力を要求しています。一方、問題内容をよく把握し解き方を工夫することで、余分な計算を必要としない場合もあります。数学生命環境学部(環境・情報科学科)【内容と形式】教科書の内容が十分理解できているかを試す問題を出題しました。これまでは、大問4題を出題しました。各大問は複数の小問から構成されていました。解答の過程も採点対象とするため、すべて記述式の問題としました。【出題者からのコメント】計算量の多い問題や基本的な事項を組み合わせた問題などを通じて、基本的な内容に対する確実な理解がなされているかを多面的に試しました。また、場合分けが必要となる問題などを通じて、論理的思考力を試しました。公式に数字を代入するだけでは解答が困難な問題、問題のパターンを覚えてその中のいずれかだと決めつけて解こうとすると、いくら時間をかけても解答が困難な問題、を出題しました。完全には解答できていない場合でも、答案の記述内容の論理の正確さに応じて部分点をつけました。各小問を解くことを通じて、引き続く小問が解答しやすいように誘導している場合もありました。過去の問題においては、公式を導く問題、記述式の問題、計算量の多い問題、証明問題が得意であれば、高得点がとれたと思われます。論理的思考力を試すことを最優先しました。【出題方針】問題のレベルは教科書の章末問題程度か、それよりやや高めに設定しました。出題範囲の内、数学Ⅲに該当する問題を適度に多めに出題する場合もありました。68