ブックタイトル京都府立大学 Campus Guide

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概要

京都府立大学 Campus Guide

附属演習林演習林(大学の森)は115年の歴史を持っており、京都府内に6ヵ所(大野・大枝・鷹峯・久多・日吉・梅ヶ畑)設置され、合計で約710haがあります。それぞれの演習林は、スギ・ヒノキの人工林やブナなどの天然林等、様々な特徴を持っています。各演習林では、森林科学科学生の野外実習や学生・教員の研究が行われている他、「演習林野外セミナー」などの公開講座を通じて、広く府民にも親しまれています。京都府南丹市にある最も大きな大野演習林(約403ha)には、50名が利用できる宿泊施設・大野学舎(写真)があります。大野演習林(403ha)大野学舎には講義室、宿泊室、食堂、風呂、薪ストーブ等を備えている。学舎周辺には炭焼機、製材機、油圧薪割機、木材チッパーなどが設置されており、森林資源の利用などの実習を行っている。大正初期に植栽された約100年生のスギ、ヒノキ林が残っており、樹高40mを超える大径木も見ることができる。梅ヶ畑演習林(59ha)本学の前身である京都府立農林学校卒業生から寄贈された演習林。北山林業地にあり谷筋には北山丸太仕立ての林分が多く、中腹から尾根にかけてはタムシバ、コナラなどの広葉樹二次林が見られる。久多演習林(110ha)京都市左京区の北端に位置し、西尾根は京都大学芦生研究林と背中合わせの分水嶺民有林の時代にブナの優占する原生林が伐採されたが、天然生のスギは伐採されなかったため、現在でも多くのスギの巨木を見る。ブナは、主に尾根部に残っており、渓谷ではトチノキ、サワグルミ、カツラなどの渓畔林が見られる。ニッコウキスゲの分布する南西限に位置し植物地理学的にも重要である。2016年には京都丹波高原国定公園に指定されている。キャンパスマップ・施設紹介鷹峯演習林(7ha)下鴨キャンパスから車で約15分で到着する最も近い演習林。スギ、ヒノキ等の人工林が占め、一部のモウソウチク林では、タケの様々な利用技術やバイオマス利用に関して研究が行なわれている。日吉演習林(15ha)樹齢50年を越えるコナラ、アベマキが優占する薪炭林跡の落葉広葉樹林。実習ではそれらを伐採した後でコナラ等を植栽し、伐採した材は大野演習林で炭焼きや薪として利用し、カーボンニュートラルな木材利用を学生は経験している。大枝演習林(116ha)1902年に設置された最も歴史のある演習林であり、国内でも東京大学、北海道大学に次いで3番目に古い。一部を「洛西散策の森」として、一般府民に公開している。スギ、ヒノキの人工林と、アカマツ、アベマキ、コナラなどの二次林で構成される。また、中国産のメタセコイア、気根を地面から出す北米産のヌマスギ、その他セコイア、ドイツトウヒなどの外国産樹種が見本林として植栽されている。6