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京都府の水産物の活用による北部地域活性化と子どもの食育
( 令和元年度 地域貢献型特別研究 )
  • テーマ:保育所に通う子どもの魚への関心や食べ方、保育者と保護者がもつ魚の食育についてのニーズ調査、教材の開発
  • エリア:京都府京丹後市、京都市、長岡京市、相楽郡精華町

近年、さかな離れが進み、特に子どもでは、魚介類の摂取は、肉類の4分の1と低くなっています。そのため、子どもへの魚食教育に取り組むことが重要です。
研究活動の目的
本研究は、京都府の北部、中部、南部の保育所に通う3〜5歳児、保育者および保護者の魚に関する食・生活習慣の課題を明らかにし、保育所で使う教材開発を目的としています。
本学の令和元年度地域貢献型特別研究の助成を得て実施したものです。
開発教材
保育所給食にでてくる魚料理を題材として開発しました。
ランチョンマット
食育カルタ絵札
食育カルタ絵札
読み札
読み札
京丹波町における高血圧、慢性腎臓病予防のための健康教育の実践とその評価
エリア:京丹波町
わが国の高血圧患者は約4,300万人、慢性腎臓病患者は約1,330万人と推定されています。高血圧や慢性腎臓病の人は将来、心臓病や脳卒中を起こしやすく、特に慢性腎臓病の方は人工透析が必要となることがあります。そのため、これらの病気の予防には生活習慣の改善が重要です。
平成26〜27年度の取り組み
本学で実施してきた「高血圧男性のための健康科学セミナー」の学外プログラムとして、京都府京丹波町において、食生活、特に減塩による高血圧・腎機能の改善を目指した健康教育を実践し、その評価を行います。町の特定健診の検査項目に腎機能検査と早朝第1尿による食塩推定摂取量を加え、高血圧者や腎機能低下者を対象とした健康教育を町の保健センターと協働して実施しました。
 これまで京丹波町の一部である旧和知町では、平成9年、平成14年に健診受診者を対象にした推定食塩摂取量調査を実施してきました。本研究はその継承の一つでもあります。
食育推進による健康長寿のまちづくり実現に係る共同研究
( 地域貢献型特別研究 )
  • テーマ:保育所に通う幼児における朝食の充実と共食を促す食育の実践とその評価
  • エリア:京都府相楽郡精華町

幼児期は、味覚や食嗜好の基礎が培われ、その後の食習慣や健康に影響を与えます。そのため、生涯を通じた健康、特に生活習慣病予防という長期的な視点をもって、食育に取り組むことが重要です。
研究活動の目的
本研究室が行った幼児を対象とする先行研究により、朝食で摂取する食品や共食について、男女差があることが明らかとなりました。幼児期の食生活は保護者の意識や生活習慣の影響が大きいと考えられるため、保護者に対するアプローチも大切です。
そこで本研究は、3〜5歳児の食・生活習慣の課題を明らかにし、朝食の充実と共食を促すための食育を実施し、その効果を評価することを目的としています。
平成26年1月に本学と包括連携協定を締結した精華町のご協力を得て、健康長寿のまちづくりの一環として、本学の地域貢献型特別研究の助成を得て実施するものです。

男性のための高血圧改善を目指した健康教室(健康科学セミナー)
  • テーマ:保健・福祉・健康
  • 大学名:京都府立大学大学院(健康科学研究室)
  • エリア:京都府全域

高血圧は心血管疾患、脳卒中、寝たきりや認知症の要因の一つであるため、血圧のコントロールは大変重要です。 高血圧には、塩分摂取、アルコール摂取、身体活動、喫煙など様々な生活習慣が影響しており、女性よりも男性に多いのです。
そこで本研究室では高血圧の男性を対象に正しい「食生活」と「運動」を実践し、健康づくり・血圧低下を目指す健康教室を実施しています。 食習慣については、減塩と野菜や果物を多く取ること、食事バランスを整えることに焦点を当てて、調理実習と会食を取り入れています。 また運動については歩数計を貸与し、歩数を記録することと、1日1万歩をめざしていただきます。    
特色1 男性参加者自身が調理を実践
調理実習の献立は、季節の野菜や果物を取り入れ、家庭で手軽に作れるものとし、簡単な講義を行ってから始めます。 エプロンを着けることや、包丁を持つことが初めての方も、スタッフと共に調理しています。回を重ねていくごとに、 参加者が中心となって美味しい食事が作れるようになります。そして参加者、学生、スタッフと一緒に、 自分たちで調理した食事を摂ることも楽しみの一つです。
特色2 地域ボランティアの方々との協働
開始当初より12年間、京都生活協同組合「くらしの助け合いの会」配食ボランティアの協力を得て実施しています。 調理経験の少ない男性のための教室であるため、参加者・学生共々、ボランティアの方々から野菜の下処理の仕方など 調理方法を伝授していただきます。
特色3 教室が修了しても終わりではありません!
食生活が乱れやすい年末年始が過ぎた1月に新年会を毎年開催し、同窓会として会食を行っています。 落語や踊りなど、皆様の趣味をご披露いただき、盛大な会を開催しています。 また修了生が自主グループを作り、春のお花見、秋の紅葉ハイキングなど、季節ごとに集まりを継続し、 健康づくり・生きがいづくりを実践されています。
地元産農林水産物を活用した食育の推進による健康づくり研究
  • 研究活動の要約
    本研究は、幼児の生活習慣・食生活の実態と地元産食材に対する母親の関心や利用状況を明らかにし、 地元産食材を活用した健康づくり、および食育推進に役立てることを目的とした。
      アカモク
    1. 幼児を対象とした食と調査
      宮津市の全保育所・幼稚園に通所する幼児の母親を対象に子どもの食生活・生活習慣調査を実施した。 その結果に基づき、地元産食材アカモクを教材とした食育を実施、その効果を、母親のアカモクに対する関心や活用の程度を指標に、質問紙により評価した。
    2. 直売所「宮津まごころ市」の経営に関する分析
      農家に対するヒアリング調査と、直売所の利用者へのインタビュー調査により、直売所の経営分析を行い、地域農業の振興の在り方を検討した。
  • 研究活動の成果
      給食
    1. 幼児に対する授業と保護者向けの配布物を用いた食育が、幼児の食習慣に影響を与えることが示された。食育にアカモクを用いることで幼児に地元食材への興味を持たせ,さらに保護者への食情報の伝達が可能なことが示された。アカモクの健康増進作用にも注目し,今後も継続的に幼児期からの食育を行っていく必要がある。
    2. 農業経営の観点より、宮津市の農家と直売所「宮津まごころ市」の実態を明らかした。また、直売所利用者138名を対象に、利用の実態を調査し124名(90%)より回答を得た。その結果、利用者は直売所の商品に鮮度の良さや、低価格、地元産の野菜や卵等を求めていることを明らかにした。これらの結果は、直売所の発展と農業振興の基礎資料として活用される。
    3. 地元産食材を用いたレシピ集を管理栄養士が作成し、保育所・幼稚園と直売所において配布した。
  • 参考資料→
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