当研究室の和田小依里准教授は、令和2（2020）年12月３日、49歳で亡くなりました。慎んでお知らせいたします。

　和田小依里准教授は、英語とフランス語が堪能で留学経験があり、また、音楽が好きで、京都府立医科大学在学中はオーケストラ部に所属しビオラを演奏していました。

　本学着任前は、内科臨床医でありましたが、栄養学に関心があり、平成20年に本学食保健学科健康科学研究室の講師として着任いたしました。担当科目は病理学と臨床医学概論で、講義準備が周到で、わかりやすいと好評でした。これまでに4回生の卒業研究18名、大学院博士前期課程の学生２名の研究指導と、論文博士１名の学位論文指導を行いました。また、学生の課外活動、ダンスカンパニーの顧問でもありました。

　今年度に入って、体調が優れない中、オンライン授業、オンライン演習や１回生担任の仕事に、真正面から取組んでおりました。今年度の半年遅れの10月24日の入学式に出席し、11月18日のオンライン臨床栄養学臨地実習報告会に参加したのが最後でした。

　スローガンを、「おいしく食べて健康に、歩いて天国に行こう」としている教室の准教授が、２名のゼミ生をはじめ、７歳のお子さんやご家族を置いて、亡くなった事は痛恨の極みです。銘々が、それぞれの場所で故人を偲んでいただき、末永く記憶にとどめていただきましたら幸いです。