授業・調査の様子5

「AR」×「歴史学科」=??   (2013.1 歴史学科 庄司佳菜絵)



文化遺産デザイン研修

 歴史学科では、学生有志が参加する「文化遺産デザイン研修」が設置されています。
地域に存在する文化遺産を、地域の中でどのように活用するか考える(=デザインする)ことができるようになるためのスキル
アップとして、各地域の実践例を学び、地域の文化遺産を調査し、その活用例を企画していくことを目的に、様々な活動を行っ
ています。

 現在デザイン研修では、文化遺産におけるARの活用を検討しています。
2012年12月から始まったこの企画ですが、3月に行われる予定の京都府立総合資料館と共同で行う歴史遠足「京都の歴史
を歩こう!」などでの活用も視野に入れて企画を進めています。

ARって…?
 ARとはAugmented Reality(拡張現実)のことを指します。スマートフォンやiPad等のディスプレイに画像を映すと、その画 像に結び付けられた情報(映像や音)が表示され、より多彩な情報を視聴覚で受け取れるという技術です。  現在、様々な企画案を練っている最中です。現在、難波宮などのARアプリなどが製作されており、歴史・文化遺産関係のアプリ もどんどん増えています。そんな中で、京都を舞台にして、府大の歴史学科だからこそつくれるコンテンツを…そんなキャッチフ レーズを基に様々な案を考えています。







企画を検討中
 この企画では大きく分けて二つのグループで動いています。 ひとつは、3月23日(土)に行われる「京都の歴史を歩こう!―松ヶ崎編―」に向けて松ヶ崎地域に対応した企画を行うグルー プです。 こちらは松ヶ崎遠足を計画している3回生が中心となっています。2月18日(月)には学内向けにプレ遠足を行います。  もうひとつは2回生を中心として、ARの文化遺産への活用を自由に企画するグループです。こちらのグループは長期的な視点 で本格的なコンテンツの作成を目標として活動しています。1月9日に具体的な対象地域・対象者を絞っての第1回目のプレゼン を行い、その後参加した2回生〜院生約15名で問題点・改善点について話し合いました。今後はこれを基にして企画を更に練っ ていく予定です。  今回は企画途中ということで活動紹介をさせていただきました。 デザイン研修の今後の動向にも御注目下さい! ARを活用した、歴史遠足については、「京都の歴史を歩こう!2013―早春の松ヶ崎探検ウォーク―」(1)で詳しく紹介しています。