生物材料物性学研究室

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木質系資源の利活用に関する基礎的研究

  経済活動の拡大によって大量生産、大量消費の傾向が一般化し、それに伴い天然資源の枯渇、廃棄物の大量発生等が重大な社会問題となっています。このような状況の中、木質系資源などのバイオマスは、化石資源や鉱物資源と異なり、太陽光を利用して森林→伐採→植林→成長→森林という自然生態系サイクルにより、一定の期間を経ることで再生可能な循環型資源である上に、 CO 2 を吸収・固定する機能による地球温暖化防止効果も期待されています。それゆえに、木質系資源は、近年、次世代型材料としてますます脚光を浴びています。一方、間伐材、製材時の端材・おが屑、建築廃材などの木質系資源では、その一部は燃料、木質ボード、集成材などに利用されているものの、大半は焼却や埋め立てによって処分されており、社会問題の一つとなっています。  本研究室では、これら未利用木質系資源を有効に活用するとともに、既存の木質系工業の技術レベルを、金属やプラスチックなど他材料のそれと同等以上にするための基礎的研究を行っています。以下に、その成果の一部について紹介します。
(グラフをクリックすると拡大表示されます)
 
木材と熱に関する研究

熱処理による微細空隙構造の変化


熱処理温度が上昇するにつれて3〜6Åの空隙量は低下!
熱処理温度にともなう微細空隙構造の緊密化が示唆される!!


木材と水に関する研究


乾燥 (水分変化) に伴う変形性の増大



同じ含水率であっても,調湿期間により変形性は大きく異なる
⇒乾燥過程での顕著な変形は,極度な不安定化によると解釈


木材の吸着性に関する研究

各種有機液体の木材主要構成成分への吸着性



リグニンでは乾燥試料でもある程度の吸着能を有している

木材への液体浸透に関する研究



一般に難浸透材と言われるベイマツでも液体浸透能向上!!

竹の合目的利用に関する研究

タケの曲げ性能



塑性加工に関する基礎的な知見を構築する必要がある!

炭の空隙構造に関する研究

ミクロ空隙構造測定方法の確立


信頼性の高いミクロ孔の細孔径分布を得た。
細孔径5Åに分布のピークをもつ空隙構造が吸着性に深く関係。


 
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