修了生+卒業生>菊池高瑛



卒業研究(作品) 住まう劇場/現実と虚構の距離感を主題とした建築空間の設計

設計趣旨
 建築の表層を構成するものは、壁か開口部である。連続する壁のなかに適当な間隔で適当な大きさの開口部を開けたものが、建築のコンベンショナルな外壁の形式であった。 今日、我々の生活に情報ネットワーク技術は欠かせないものになっている。ネットワークが世界中を繋げ、様々なものを瞬時に文字、画像、音声情報として手に入れることのできる環境を生み出した。我々が知ることのできる世界は限りなく広がり、物理的距離はもはや障害ではなくなったのである。このことは、我々の距離に関する感覚を大きく変質させた。地球の裏側の情報をリアルタイムに知ることのできる我々にとって、簡単な資料を何週間も掛けて取り寄せるなどということは耐えられないことなのである。こうした状況を背景として建築においても距離感をテーマとする。