修了生+卒業生>北岡佳奈



卒業研究(作品) 港の家具工房とエトセトラ/Wood Furniture Lab×Shop×Tour

設計趣旨
 近年、日本の木工家具産業は衰退の一途を辿っている。その原因は、消費者支出の減少や比較的安価な海外製品の増加により、手頃な価格で求められる家具が流行していることであることが推定される。工場で大量生産され、安価で市場に出回っている商品が主流になるのは悪いことではないが、日本の木工家具職人が減少し、その技術の継承が衰退してしまう事態は避けたいところである。このような背景を踏まえ、本研究では、日本の木工家具産業振興の拠点となる建築を構想し、多くの家具職人と家具デザイナーが集い、工房・アトリエ・ショールームを軸に、生産から販売まで一貫して行われる複合施設の具体的な計画案を提示することを目的とする。