修了生+卒業生>西村京



卒業研究(作品) 椅子に座る快適さ

設計趣旨
 新型コロナウイルスの影響により、家で過ごす時間が増えた。その渦中で、家に籠もることに快適さを見出せない人々が多く溢れたことは印象に残る。つまり、局所的な場所に留まるよりも、一定の空間的な広がりの中で活動すること、あるいはその広がりを感じることによって、快適さを得ている人が少なくないのではないかと考える。そして、「椅子に座る快適さ」のようなくつろぎの感覚を、内部空間に限定することなく、生活空間の広がりの中で感じられるようにすることが重要ではないかと考える。 本研究では、以上のことを踏まえ、家のウチとソトで、生活をもっと多様に、快適にするためのツールとしての「椅子」という観点からアプローチし、日常の暮らしにおける椅子の新しいあり方や使い方を、具体的な椅子のデザインとして提示することを目的とする。