設計趣旨
道路や鉄道など都市のインフラストラクチャーは、その都市の発展過程において、地上レベルから上方または下方へと立体的な構成に成長していく場合がある。このような変化の中で、必要に応じて空間の組み替えが行われ、ある場所がより高密度になる一方で、使われず余ってしまう場所が都市の空隙として生成される。
以上のことを踏まえ、本研究では、このような都市の残余空間を地域に開かれた豊かな公共空間として再生するための新たな建築設計手法について検討し、具体的な計画案としてまとめ、提示することを目的とする。