設計趣旨
近年、日本を訪れる外国人観光客は増加傾向にある。訪日外国人観光客が高い満足度を感じる地域の要素として、伝統的な文化、歴史、自然が残っていること、そこに暮らす人々と交流体験ができるということである。本研究では、多くの人が訪れる観光地における景観、交通、商業などの諸問題について、空間デザインの観点から捉え、それらの解決のためのグランドデザインの基本的手法を導くことを視座に、世界遺産「厳島神社」へのアクセス起点となる広島県廿日市市の宮島地区を対象に、3ひとつのケーススタディとして具体的な計画案を提示することを目的とする。