修了生+卒業生>寺内凌



修士研究(作品) 都市部における神社空間の設計

設計趣旨
 古くから地形や周辺の集落との関係の中で奥としての性格を持つように位置づけられてきた神社は東京の都心部においては継続的な開発にさらされてきた。その開発により社殿の建築様式や境内の尊厳、神道的な空間の神聖さが壊されていった。今後、大きく神社の構成を損なわず、尊厳を保った都市型神社の新たな形が求められている。そこで都市化の波に耐え残ってきた小さな神社を再考し、都市でコミュニティの中心としてこの神社が機能するよう配慮しながら境内を立体化し、連続壁によって空間を一体化させ、繋ぎこむことで、狭小の敷地でありながら大きく神社の空間的構成を損なわず、尊厳を保った都市部における新しい神社空間のあり方を提示することを目的とする。