設計趣旨
日本には写真技術がもたらされて以来、多くの映像記録が残されてきた。その記録は、過去から現在に至る時代や生活の変化を客観的に示すものであり、歴史資料として非常に重要であると言える。しかしながら、現在、それらの資料は日本各地の美術館や博物館あるいは個人によって分散的に保有されており、それらを集約し体系化する施設は国内に存在しない。
そこで本計画では、近世以降の日本の歴史的視覚情報の拠点として、各地に散在する写真や映像に関する資料や図書を集中的に収集・保存し、学術的な研究・体系化をおこない、さらに一般に閲覧するための、日本を代表するフォトライブラリーの計画案を掲示することを目的とする。