生物材料利用化学研究室のホームページへようこそ
私たちの研究室では木材の主要成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンやその関連物質が受ける様々な化学反応のメカニズムの解析を、有機化学や計算化学を駆使して行っています。
現在世界中で研究が進行している木質バイオマスの化学変換法の中には、そこに含まれる化学反応機構に関する知見が不足しているものが多くあります。一方で、そのような欠けたピースの一つとしての反応機構が解明されれば、既存プロセスの改良や新規プロセスの開発がより効率的に進められることは明白です。このように人間社会での木材の利用という観点から、反応機構に関する学術的研究の果たす役割は大きいといえます。
そして何より、自身のあらゆる知識と知恵を駆使しながら進める化学反応機構の解明研究は、非常に高度な知的創造活動です。化学反応はナノスケールよりもっと小さな世界で進行します。そのような非常に小さな世界に「生きる」原子や分子は、野球ボールやビー玉などのマクロな世界の粒子とは全く違った法則に支配されており、私たち人間から見ると非常に奇妙で面白いふるまいをします。あらゆる物質の構成要素である原子や分子が、人間の直観に反するふるまいをするというのは非常に興味深い事実ですが、なぜ自然がそうなっているのかは誰もその答えを知りません。
自然の仕組みを理解するという観点から、地上の生物重量の9割を占める木質成分が受ける化学反応に関する知見を収集することは、様々な自然現象を正しくとらえる上でとても重要といえるでしょう。
新着情報news
- 2024年9月7-10日
- 2nd International Lignin Symposium(第2回国際リグニンシンポジウム)で当研究室の研究成果を発表しました。D2学生の平野悠木さんが学生優秀ポスター賞を受賞しました。
- 2024年8月8日
- 当研究室の研究成果がCarbohdr. Res.誌に掲載されました。
- 2024年7月11-12日
- セルロース学会第31回年次大会で当研究室の研究成果を発表しました。M1学生の竹之下 昇さんが優秀ポスター賞を受賞しました。
- 2024年7月1日
- 当研究室と本学の森林資源循環学研究室の研究成果をテーマとしたイラストが、RSC Sustain.誌のFront coverに採用されました。
- 2024年5月8日
- 研究室メンバーを更新しました。
- 2024年4月26日
- 当研究室の研究成果がRSC Sustain.誌に掲載されました。
- 2024年3月13-15日
- 第74回木材学会で当研究室の研究成果を発表しました。
- 2023年11月17日
- 研究室メンバーを更新しました。
- 2023年11月9-10日
- 第68回リグニン討論会で当研究室の研究成果を発表しました。D1学生の平野悠木さんが、学生優秀口頭発表賞を受賞しました。
- 2023年9月25-28日
- The 5th Internatinal Cellulose Conference (ICC2022+1) で当研究室の研究成果を発表しました。
- 2023年6月23日
- 当研究室の研究成果がJ. Agric. Food Chem.誌に掲載されました。
- 2023年3月14-16日
- 第73回日本木材学会大会で当研究室の研究成果を発表しました。
- 2022年11月11日
- 第67回リグニン討論会で当研究室の研究成果を発表しました。細谷准教授が2022年度リグニン学会奨励賞を受賞しました。
- 2022年7月22日
- セルロース学会第29回年次大会で当研究室の研究成果を発表しました。
- 2022年4月22日
- 当研究室の研究成果がReac. Chem. Eng..誌に掲載されました。
- 2022年4月1日
- 研究室メンバーを更新しました。
- 2022年3月15-17日
- 第72回日本木材学会大会で当研究室の研究成果を発表しました。
- 2021年12月4日
- M1学生の平野悠木さんが、日本材料学会関西支部主催 第16回若手シンポジウムで発表し、支部長表彰を受けました。
- 2021年12月3日
- 研究室メンバーを更新しました。当研究室の研究成果が J. Wood Chem. Technol.誌に掲載されました。
- 2021年11月4-5日
- 第66回リグニン討論会で当研究室の研究成果を発表しました。
- 2021年4月1日
- 研究室のホームページをオープンしました。