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知的障害者を抱える家庭の住まいや住み方の工夫

入浴などで困っていたことと、家族の手による工夫

  
シャンプーがすぐになくなるので困っていた(2)
 ※「郵送アンケート」で、ご家族の方からよせられた工夫を紹介します
困っていたこと
わが家の息子は、ポンプ式のシャンプーだと、いくらでも押して出すので、中身がすぐになくなり、困っていました。
  
工夫の内容と効果について
わが家では、シャンプー(ポンプ式)の容器に「3回(押す回数)」と書いておくことにしました。なお、その回数は、ご家族がAさんと相談して決めました。
    
※ご家族のコメント「押す回数を決めてしまうと、明記以上も以下もしない。必ず3回!!」

  
シャンプーがすぐになくなるので困っていた(1)
 ※「郵送アンケート」で、ご家族の方からよせられた工夫を紹介します
困っていたこと
わが家の息子は、ポンプ式のシャンプーだと、いくらでも押して出すので、中身がすぐになくなり、困っていました。
  
工夫の内容と効果について
そこで、わが家では、シャンプー容器の中に、1回の使用分だけ入れて、浴室に置いておくという工夫をしています。

  
◆シャワーの水遊びなどで水道代が高くついて困っていた
困っていたこと
 本人は、入浴の際にシャワーを1〜2時間出しっぱなしにする。それが一日に何回もあるので、水道代が月7万円以上かかってしまうことがあった。
  
工 夫 の 内 容
 
水道の給水バルブを閉め、シャワーの給水量を調節することにより改善した。

◆シャワーの温度調整がうまくできないことで困っていた
困っていたこと
 
本人は、シャワーの温度調整などを自分でできないので、いきなり熱湯や冷水をかぶってしまうことがあった。
  
工 夫 の 内 容
 
シャワーの給水管の水側を閉め切り、湯側のみ使用するようにし、湯の温度を38度に設定した。
 

◆入浴時に大きな声を出すことで、困っていた
困っていたこと
 
本人は、入浴することがうれしくて、入浴時に甲高い大きな声を出す。その声について、隣の家から苦情があった。
  
工 夫 の 内 容
 
家族は、隣の家の人に事情を話し、隣の家の人の都合がよい時間帯に、本人を入浴させることにした(入浴時間で工夫)
 

◆入浴の介助について困っていたこと
困っていたこと
 
本人は、自宅で入浴する際、父親と一緒でなければ絶対に入らないという強いこだわりがあった。一方、浴室はおよそ畳一枚分の広さで、本人(身長175B、体重110L)と父親が一緒に入るには狭かった。
  
工 夫 の 内 容
 
浴室を拡張(およそ一畳半)した。

◆浴室でおぼれる危険があった
困っていたこと
 
本人は、水遊びが好きで、家族が知らない間に浴室で遊んでいることがあった。浴室で、おぼれる危険があった。
  

工 夫 の 内 容
 
次のような工夫をしている家庭があった
@入浴時以外は、浴槽に水をためないようにしているケース
A浴室の外からカギをかけておいて、本人が浴室に入れないようにしているケース
B使用時以外は、水道のじゃ口を取り外しておくようにしているケース

 

  
    

このホームページの作成者
京都府立大学福祉空間計画研究室
◇西尾 幸一郎(指導教授:水野弘之)
〒606-8522 京都市左京区下鴨半木町
E-MAIL nishio26@yahoo.co.jp(西尾宛)