知的障害者を抱える家庭の住まいや住み方の工夫

自傷・他害などで困っていたことと、家族の手による工夫

  
◆自室の壁で頭を打ち付けることで困っていた
困っていたこと
 
自室の壁や柱などに頭を打ち付ける行為があるため、大ケガをする危険があった。

工 夫 の 内 容
 
次のような工夫をしている家庭があった
@壁材にクッション性のあるグラスウールを使用したケース
A壁材に壊れやすい(やわらかい)石こうボードを使用したケース
B柱にクッションを貼り付けたケース

◆階段で家族を後ろからいきなり押すことがあった
困っていたこと
 
本人は、イライラしたときなどに、階段で家族を後ろからいきなり押すことがあった。 →→家族が、階段下に転落する危険があった。
工 夫 の 内 容
 
階段に手すりを取り付けた。

◆パニックになりそうになったときの、自己コントロールについて
困っていたこと
 
日常生活の中で、本人は、時々パニックになることがある。

工 夫 の 内 容
 
パニックになりそうになると、本人は、自らクールダウンのための空間(本人の自室・押し入れ・戸棚の中など)に入って、自分の状態が落ち着くまで一人で過ごす(※パニックにならないようにするための自己コントロール)


   
    

このホームページの作成者
京都府立大学福祉空間計画研究室
◇西尾 幸一郎(指導教授:水野弘之)
〒606-8522 京都市左京区下鴨半木町
E-MAIL nishio26@yahoo.co.jp(西尾宛)