知的障害者を抱える家庭の住まいや住み方の工夫

もの壊し・散らかしで困っていたことと、家族の手による工夫

  
替えおきのシャンプーにいたずらするので困っていた
 ※「HPアンケート」で、ご家族の方からよせられた工夫を紹介します(ほぼ原文通り)
困っていたこと
家も知的障害児がいます。シャンプーなど色々いたずらされ、替え置きなくなることもしばしば。。。
工夫の内容と効果について
物置きを高いところに設置し、そこに入れ玄関並の鍵をつけたところ、それ以来あけません。効果ありました。お勧めいたします。

   
◆壁を叩くことがあるので、壁が壊れることがあった
困っていたこと
 
壁を叩くことがあるので、壁が壊れることがあった。

工 夫 の 内 容
@壁材に、通常の2倍の厚さのベニヤ板とプラスターボードを使用し、壁を頑丈にした。
A壁に、腰壁を取り付けた(写真参照)

◆引き戸を閉める時の、力加減を適切にできないので、引き戸が壊れてしまった
困っていたこと
 
本人は、引き戸を閉めるときの微妙な力加減がよくわからないため、引き戸をいつも強い調子で閉める。 →→引き戸がよく壊れる。
工 夫 の 内 容
 
少々の力では壊れないように、引き戸を丈夫な素材のもの(本木)に取り替えた。

※ちなみに、ドアクローザーは、ドアの開閉速度を調整する装置。フィンガーピンチガードは、ドアが閉まるときの衝撃を和らげる用品です。


>>ドアクローザーの写真<<


>>フィンガーピンチガードの写真<<

◆ビデオテープにイタズラするので困っていた
困っていたこと
 
ビデオラックからビデオテープを取り出し、そのテープで遊んで壊してしまうので、困っていた。

工 夫 の 内 容
 
次のような工夫をしている家庭があった。
@ビデオラックにカーテンをかけて目隠しし、中のビデオテープが見えないようにした。
Aビデオラックの扉にロック(乳幼児用のいたずら防止グッズとして市販されているもの)を取り付けて、本人が開けられないようにした

◆屋内での飛び跳ねなどに関して困っていた
困っていたこと
^本人が家の中を飛び跳ねるため、階段下やリビングの床に穴が空いてしまった。
_本人がテレビの上に載ったときに、テレビ台からテレビと本人が一緒に落ちたことがあった。
`ベッドの上で、飛び跳ねるので、ベッドが壊れた
aよく転ぶので、転んだ拍子に机の角などで頭をぶつけてケガなどしないかと、家族は心配していた。
工 夫 の 内 容
^床を補強した(床板を二枚敷きにしたなど)
_テレビをホームラックの中に収めた。
`ベッドと布団の間に、板を敷いてベッドを補強した。
a机の角などにスポンジ(または市販のエッジガード)を貼り付けた。

◆壁紙や襖の紙をはがしてしまうので困っていた
困っていたこと
 
壁紙や襖の紙をはがしてしまうので困っていた。
工 夫 の 内 容
 
次のような工夫をしている家庭があった。
@壁紙を素手ではがしにくい素材のものに取り替えた。
A押入をクローゼットに改造した(襖をなくしてしまった)

◆室内でものを投げるため、電灯が割れる危険があった
困っていたこと
 
本人は室内でものを投げる(いつもではなく突発的に)。その投げたものが電灯にあたる危険があった
工 夫 の 内 容
 
ものがあたっても電灯が割れないように、電灯にカバーを取り付けた

  
    

このホームページの作成者
京都府立大学福祉空間計画研究室
◇西尾 幸一郎(指導教授:水野弘之)
〒606-8522 京都市左京区下鴨半木町
E-MAIL nishio26@yahoo.co.jp(西尾宛)