プロジェクトについて
北山文化環境ゾーンにおいて京都府立大学と京都府立植物園は、シンポジウムの開催など、互いに連携・協力して地域貢献活動を展開してきました。京都府立大学府立植物園連携プロジェクトでは、これまでの活動をさらに発展させ、様々な活動をしている研究者のネットワーク化を図るとともに、府内の自然史系環境情報の収集・目録作成、データベース化を行うことを目的としています。多様な情報を有機的に結びつけ、HPなどでの発信と、普及啓発を進めていく予定です。さらに、次世代の人材育成にも積極的に取り組みます。
プロジェクトの内容
次の3つの領域について調査・研究を行っています。
- バーチャル植物園の構築とデジタル教材の開発
府内の地域生態系における植物の生活に関する情報や知識、調査・研究結果を体系的に提供するとともに、植物の生理や進化、動物(昆虫)との相互作用、生物地理学等に関するデジタル教材を開発します。異なる生育環境や季節による植物の変化や、ミクロやマクロの視点で捉えた画像などを積極的に整備する基礎研究に取り組んで行くつもりです。それらの情報を集約し、バーチャル植物園を構築し、公開します。 - 植物園を舞台とした教育プログラムの開発と体験ラボの整備
各種実験機器を整備し、植物園とも連携して夏休み等における小・中・高校生を対象にした教育プログラムや府民を対象とした教育プログラムを研究・開発し、実施します。 - 自然史博物館機能の発揮及び環境保全に関する知の拠点化
府内の絶滅危惧種等の保全のため、植物園、大学の研究室、演習林が連携して取り組める体制について調査・研究し、京都府における環境保全に関する知の拠点体制を確立します。