home
教養教育部会  ネットワーク検討会議 
 教養教育部会では、京都工芸繊維大学、京都府立医科大学、京都府立大学が連携して、総合的洞察力・判断力と豊かな人間性の涵養を目指した教養教育の共同実施を行うため、その具体的取組の段階的実施を行っています。



■ 教養教育の共同実施の概要

 教養教育には、近年、学生に対する全人的な教育、多面的な発想の育成などの面からますます重要性が高まっていますが、教員の専門分野の偏りのためにバラエティのある科目を開講できないなど、中・小規模大学での単独の取組は、限界があります。
 本取組では、専門分野の異なる教員集団が協力し合うことにより、一つの大学では対応できない学生の多様な関心・学習要求に応えて、豊富なメニューの教養教育科目群を提供するとともに、学生・教員が交流を深めることにより、豊かな人間性の涵養を図ることをめざしています。
 特に、大学が近接している利点を活かして、教養教育を共同で実施できる施設を新たに建設し、そこでリベラルアーツ科目を中心に三大学の教養教育を共同で実施するという、全国的にみても初めての「完全共同実施」を目指しています。すでに、円滑な共同実施のため、現在、府立医大の教養教育を行っている花園学舎を府大下鴨キャンパス周辺に移転する方針を固め、平成19年度の京都府予算において、教養教育共同化を含む基本計画策定費が組まれており、施設建設も計画策定の段階に入っています。
 したがって、当該事業実施期間内で現在実施している各大学内での単位互換から完全共同実施までの準備作業と試行的実施を行うことにより、共同化のステップアッププロセスを明確にし、本格実施へのスムーズな移行を行うものです。

                
教養教育共同化のイメージ




■ 戦略的大学連携事業で実施する項目

@ 教養教育フォーラムの開催
  教養教育の共同化に対する学生・教員も含めた全学的な機運を醸成するとともに、教養教育に対する学生の自主的な学び、教育への参加を促し、学生の視点から教養教育の改革を進めるため、学生から教養教育に関する提言募集とコンペの実施、この受賞者と審査委員とによるフォーラムの開催に取り組み、その提言内容を改革・共同化に活かします。

A 教養教育プログラム開発
  教養教育の課題として、現在社会の教養として何が求められているか、学生が求める教養教育は何か、という視点や明確な目的を持って教養教育のカリキュラムが組まれていない点があります。したがって、共同で特色ある教育プログラムを作成するため、「大学で教育すべき教養とは何か」について、各界のトップに対してアンケート調査を行うとともに、その内容に沿って、共同実施する教養教育のカリキュラムを作成・公表いたします。

中期計画(平成18年度〜22年度) 長期計画(平成23年度〜27年度)



B 遠隔授業の実施
  学生の利便性向上と共同化の一形態として早い段階で遠隔授業も併設します。設置場所は3大学のそれぞれの拠点施設のほか、大学院連携や地域貢献等の連携充実にも利用するため、他大学や府北部地域にも拠点を設置し、遠隔授業の実施環境を整備します。(三大学には当面各教室に授業科目に対応するティーチング・アシスタント配置等の検討を行います。)

C 運営組織の整備
  共同化の運営組織として、現在は「三大学教養教育部会」が中心となり、共同化の試行に取り組んでいますが、本格実施に向けて「三大学教養教育センター」を設置し、履修科目登録や休講情報の共通WEB化、共同化方式・教育プログラム開発、自己評価・FD等の独自実施など、将来的な共同化の展開を企画立案する責任ある体制を目指します。

D 共同化施設での合同授業の実施
  教養教育共同化施設の整備に併せ、学生が各大学の教養教育課程を基礎とした上で、リベラルアーツを中心とした共通カリキュラムに基づき、同じ場所で授業を受ける合同授業を実施し、教養教育共同化を実現いたします。

■ 教養教育部会の経緯
   経緯の詳細ページへ 

■ 教養教育の共同化の考え方(中間まとめ)について
   中間まとめのページへ 

■ 単位互換の概要
   単位互換科目一覧へ 
   単位互換実施要領へ 

■ 関連会議一覧

     平成20年度     
     平成21年度     
     

 top
 home
 univ.
 home