生命化学科は、生命現象と生命環境を分子レベルで理解し、科学の進歩と社会の科学的課題の解決に貢献することを目的としています。
そのために広い視野と論理的思考力を有し、専門知識と先端技術を展開して社会に貢献できる人材の育成を目指します。
そこで、生命化学に加え、無機・分析化学、光化学、合成・創薬化学、分子集積・高分子化学、さらには計算化学までを網羅した研究活動に基づき、少数精鋭の実験を重視した体系的な生命化学の教育研究を行っています。
本学科では、講義と実験を連携させた高密度な少人数教育をおこなっています。
各学年、約30名の学生に対して学科の全教員が講義や実験を受け持ちます。学生と教員、学生同士が気軽に互いの意見を交わすことで自主性が育まれ、表現力やコミュニケーション力が磨かれます。また教員の学生一人一人の個性に向き合った指導が、個性を活かした成長を手助けします。
本学科では化学を駆使し生命や物質の本質を追究することを目的としています。
そのために基礎化学から始まり、物理化学、分析化学、有機化学、生化学、タンパク質化学、高分子化学、創薬化学など幅広い専門科目を用意しています。
広範で深い知識の習得と共に、柔軟で論理的な思考力の育成を目指します。
国際社会で通用する研究開発者を目指すには、実験技術の習得とともに、背景にある理論を知ることが不可欠です。本学科では生命システムに関する化学を中心に、座学と連動した幅広い実験演習を提供し、学生一人一人の研究者としての最初の一歩をサポートします。
全ての実験科目を終えると研究室に分属され、3回生後期から卒業研究に着手します。
分属後はそれまでの講義中心の大学生活とは全く違った研究中心の毎日が始まります。
個別の研究課題が与えられ、最先端の研究に取り組むことによって、大学院や社会で求められる「より高度で実践的な知識と技術、問題解決力や発表能力」を身につけていきます。
本学科の最大の特色と言えるのが高い大学院進学率であり、およそ6割の学生が志望します。また、そのほとんどが学外に出るのではなく学部で所属した研究室での研究継続を選択しています。
これは、研究分野をリードする学科教員の指導のもとで大学院生が良い研究成果を挙げ、その成果やそこに至る努力が希望の就職先へとつながる好循環の継続を意味しています。
本学科では学生自身による学会での発表や論文執筆を推奨しており、多くの学生が優秀賞等を受賞してきました。また、意欲的な学生による英語での論文執筆も盛んです。
本学科からは年間約30報の論文(教員1人あたり2.4報)が公表され、そのおよそ半数が学生自身によって執筆されたものです。
皆さんも是非、自分の研究が論文として世界に発信された時の喜びを味わってみませんか。
本学科では、他大学・研究機関との共同研究を積極的に推進してます。
また、学会等のプラットホームを利用した他大学の学生との交流も盛んにおこなわれており、国境や大学の枠組みを超えたネットワークが学生の成長を支えています。
学科の特色
学びのしくみ