場 所 京都府立大学 大学会館2F多目的ホール
時 間 13:30~16:00 (13:00開演)
地下鉄北山駅より徒歩5分
13:3013:40 | 挨拶・趣旨説明 |
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13:4014:10 | 藤原 英城(京都府立大・教授) 『京童』へようこそ ―作者中川喜雲をめぐって― |
14:1014:40 | 野口 祐子(京都府立大・教授) 英訳でわかる地名の妙 〔休憩〕 |
14:5015:20 | 上杉 和央(京都府立大・准教授) 名所にどきっ! ―ARを使った文化遺産の活用― |
15:2015:50 | 大瀧 徹也(京都府立総合資料館・文献課) 洛中洛外デジタル遊覧 ―時空を超えた名所図会の楽しみ方― |
15:5016:00 | 挨拶 |
主催/京都府立大学文学部
共催/京都府立総合資料館・京都府立大学地域連携センター
現代版『京童』へのアプローチ
―「国際京都学」研究における京都府立総合資料館所蔵古典籍活用の可能性―
本研究は、平成25年度京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)の研究成果に基づくものです(研究代表者:藤原英城)。
〔研究の背景〕
「国際京都学」へのアプローチ
平成24年度ACTR「学際的・国際的視点にたつ京都学構築のための方法的探究」において、多様な角度からの「京都学」へのアプローチが検討され、本研究代表者(藤原)も京都府立総合資料館所蔵資料(古典籍)の活用という視点から研究報告をしました(「資料館所蔵古典籍の活用―『京童』をめぐって―」 平成24年度ACTR研究成果報告書『学際的・国際的視点にたつ京都学構築のための方法的探究』〔研究代表者:櫛木謙周教授〕)。
また平成21~23年度にわたり、京都府公立大学法人地域関連課題等研究支援費により、研究代表者として京都府立総合資料館所蔵の古典籍の調査・研究を行ってきました(平成21年度研究成果報告書『京都府立総合資料館 新収追加貴重書書誌調査研究』、22年度『京都府立総合資料館蔵 貴重書・準貴重書書誌調査研究』、23年度『京都府立総合資料館蔵 古典籍についての文献調査研究』)。
〔研究の具体的内容〕
『京童』による京都の国際発信
京都府立総合資料館所蔵の『京童』(中川喜雲著 明暦4〈1658〉年刊)は、出版された最初の京都名所案内記で、その後に続々と登場してくる京都ガイドブックの出発点となる記念碑的な作品です。
本研究では、『京童』の内容を国内のみならず、海外の人々にも知っていただくことを主眼とし、江戸時代に著された古典としての『京童』の文章に注釈や現代語訳を施すとともに、英語訳・中国語訳も試みました。
さらに『京童』の記事に関して、歴史学からの考察やフィールドワークを通じての現代との比較調査なども行いました。
〔研究の意義〕
「国際京都学」と古典籍研究の融合
古典籍『京童』についての新たな知見がもたらされることは言うまでもありませんが、現代版『京童』としての新たなフォーマット(本文注釈と外国語による翻訳、および歴史的・フィールドワーク的な調査など)を提案することができました。
古典籍に記された過去の姿を通じて、現在の京都のあり方やその成り立ちなどについての関心を深め、これからのあるべき京都の未来や「国際京都学」研究についての「考えるヒント」ともなればと期待します。
〔研究組織〕
(研究代表者)
藤原 英城(京都府立大学文学部日本・中国文学科 教授)
(研究分担者)
赤瀬 信吾(京都府立大学文学部日本・中国文学科 教授)
山崎 福之(京都府立大学文学部日本・中国文学科 教授)
母利 司朗(京都府立大学文学部日本・中国文学科 教授)
安達 敬子(京都府立大学文学部日本・中国文学科 教授)
小松 謙(京都府立大学文学部日本・中国文学科 教授)
林 香奈(京都府立大学文学部日本・中国文学科 准教授)
岸本 恵実(京都府立大学文学部日本・中国文学科 准教授)
鳴海 伸一(京都府立大学文学部日本・中国文学科 講師)
東 昇(京都府立大学文学部歴史学科 准教授)
上杉 和央(京都府立大学文学部歴史学科 准教授)
藤本 仁文(京都府立大学文学部歴史学科 講師)
野口 祐子(京都府立大学文学部欧米言語文化学科 教授)
ラリー・ウォーカー(京都府立大学文学部欧米言語文化学科 准教授)
大谷 直輝(京都府立大学文学部欧米言語文化学科 講師)
長谷川 雅世(京都府立大学文学共同研究員)
張 凌志(京都府立大学文学共同研究員)
(研究協力者)
井口 和起(京都府立総合資料館顧問)
松田 万智子(京都府立総合資料館文献課)
若林 正博(京都府立総合資料館文献課)
大瀧 徹也(京都府立総合資料館文献課)
この研究は平成25年度京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)「現代版『京童』へのアプローチ─「国際京都学」研究における
京都府立総合資料館所蔵古典籍活用の可能性─」の研究成果に基づくものです。
AR協力(敬称略):上賀茂神社、土橋 誠