環境情報学科

    
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環境情報学科入学をめざす皆さんへ    

●時代の動きを見つめて見よう

日本は今、産業構造の大転換を強いられています。新聞やテレビで話題になっているように、製造業は生き残りのために安い労働力を求めて次々に国外シフトし、一方で国内人員をリストラしています。皮肉なことに技術流出によって国外にライバル企業が生まれ、その安い製品が日本に押し寄せて国内産業をさらに圧迫しています。このままではジリ貧になるのは目に見えていますから、国内の製造業は高機能・高付加価値製品の開発に存亡をかけています。このような状況に加えてインターネットに代表される「IT(=情報技術)革命)」により、「グローバル化」が加速しています。世界中の情報が共有され、経済も文化も生活も同時進行し始めたのです。この時代の流れは誰にも止めることはできません。日本はこの流れを先取りして新たな歩みを始める以外ないのです。

●流れを先取りしよう!

では一体どうすればよいのでしょう?グローバル化を加速しているIT革命にそのヒントがあります。製造業はこれまでの大量生産を捨て去り、ITを駆使して世界中の顧客の多様な要求に迅速に応える多品種少量生産を効率よく行うシステムに変えようと必死です。当然、会社組織も変わらなければなりません。意志決定に時間がかかる従来のピラミット構造では通用しませんから大企業も独立採算の社内カンパニーの結合体となってきました。目的に応じて機能的にチームを組み、ITを駆使して会社のトップと迅速に意志を疎通しあえるような方式に変わりつつあります。フラットな組織でプロジェクトリーダに権限と責任を与え、各メンバーの力を引き出す方式をとるのです。つまり、個人の意欲と力量が真に試される時代になってきたのです。

●これからの社会で生き残れる人材になろう!

これからの社会が求める人材、生き残れる人材の条件を考えてみましょう。情報技術が不可欠であることは言うまでもありません。しかし、それだけでは足りないのです。少人数のグループで仕事を進めるうえでイニシャチブをとれるようなキーパーソンになるためには複数の技術と視点を持ち、ビジョンを語れることが不可欠です。つまり、情報技術に強い「ダブルスペシャリスト」が求められています。更に、グローバル化した社会では、英語での意思疎通が求められます。

●情報科学を基盤としてサイエンスを学ぼう!

環境情報学科ではこの要求に応えるため、情報科学を基盤としてサイエンスを学べるカリキュラムを他大学に先駆けて整えました。 社会的ニーズの高い分野は「情報」、「環境」、「バイオ」、「材料」、「数学」の5領域を再構成し、「環境科学基礎」、「生物」、材料科学の基礎としての「化学」、情報科学の基礎である「応用物理」、「応用数学」の5つを、「情報」にプラスした「ダブルスペシャリスト」を育てるカリキュラムが君を待っています。 このカリキュラムでは2回生から主・副コースを選択して2つの分野を学びます。卒業生は環境問題や生命科学、材料化学や物理計測や応用数学の知識と技術をそれぞれもつシステムエンジニア、情報技術をもつバイオ、材料化学、物理計測、応用数理のエンジニアや各分野の研究者になるのです。 今までの情報系学部学科の卒業生は「情報技術は持っているけどやりたい、面白いことが自分で見つけられない」とか「お客の真の要求が見通せない」とか「社会のニーズを先取りできない」という理由で行き詰まってしまう例が多々ありました。一方、生命科学や材料化学、応用物理、応用数学の卒業生は情報技術に弱いために実務で悔しい思いをすることも多かったのです。それに引きかえ、環境情報学科の卒業生は時代を先取りできる「ダブルスペシャリスト」として活躍できるのです!

●「グローバルスタンダード」の時代を生き抜くために

製造業はグローバル化が進んでいますが、ソフトウェアの世界は未だにほぼ鎖国状態です。しかし、近い将来には全てがグローバル化することは避けられません。むしろ、それをチャンスとしてとらえ、積極的に世界に雄飛して行かねばならないのです。そのためには英語を標準とすることが不可欠です。本学科ではいち早くビジネス英語をカリキュラムに取り入れているほか、専門科目の教科書に英語の原書を積極的に採用し、試験やレポート、卒業論文を英語化するなどで時代を先取りしています。

●「環境」というキーワード

仕事もプライベートも常に地球環境を考えながら行動する。それは全ての地球人に求められる理念であり、学生生活の中で高い倫理観とグローバルな視点を涵養していかなければなりません。そのために本学科では環境教育を積極的に行っているほか、学生の自主的な活動も盛んです。さらに、本学科では、「環境科学基礎」という副コースを提供します。この副コースは「知能情報」という主コースを取ることが前提の副コースですが、他の主・副コースの学生にも「環境科学基礎」副コースの科目を3科目まで単位として認めています。

●ここで新しい時代を創ろう!

他の教育機関では絶対に真似の出来ない、真のIT時代を創り出すための教育が環境情報学科にはあるのです。さあ、ここで我々と一緒に新しい時代を創りましょう!!