ごみ処理有料化について考えたり、情報収集したりする上で有用なサイトへのリンク集です。情報収集の方法についても入れています。
以外に入手が難しいのが有料化の実施自治体のリストですが、環境省による一般廃棄物処理事業実態調査の中の手数料の情報を用いるのが基本的な方法です。
上記のページから、調べたい年度をクリックし、「処理状況」→「各都道府県別データ」とクリックします。それから、特定の都道府県の情報が知りたいのであれば、その都道府県をクリックします。そうでなければ、順番にクリックしていきます。都道府県の名前をクリックすると、いくつかのExcelファイルへのリンクが貼られています。そのうち、「ごみ処理体制」をダウンロードします。そして、このファイルを開いて、「手数料(生活系)」というシートを開くと、そこに手数料の徴収状況が掲載されています。現在では、資源ごみについても、ごみ種別に掲載されています。
ただし、都道府県別にファイルが分かれているので、全国のデータを入手しようとすると、全都道府県のデータを接続する必要があります。1998年度、1999年度のデータを接続したものは、廃棄物資源学会 社会・経済部会のページにあります。
「ごみ袋ニュース」の「指定状況」には、全国の自治体のごみ袋の指定状況に関する情報が掲載されています。ここには、現在は指定袋か否かの情報しかないので、手数料を取っているかどうかはわかりませんが、絞込む際の候補にはなると思います。これも都道府県別に、HTML形式の表の形に整理されているので、台帳として使用しようと思うと、一定の加工が必要になります。
山谷氏のホームページの中の、「自治体アンケート」には、2000年以降の自治体調査に基づく、自治体別の料金情報等が掲載されています。2006年に町村の調査も行っており、2005年の市の調査とあわせて、基本的に全国の自治体の情報が掲載されています。
米国EPAは、90年代後半には有料化の専門サイトを作っていて、有料化に関するさまざまな情報や、ツールを提供してきました。例えば、有料化を実施している自治体の情報、既存研究の要約や報告などのリスト、ニュースレター、ガイドブックやソフト、プレゼン用資料、ワークシートなどのツール、成功事例の紹介、論点ごとの考え方・対応マニュアル、などが掲載されています。
日本では、現在、環境省がガイドラインを作ろうとしていますが、米国EPAでは、有料化を導入しようとする自治体のサポートのためのサイトづくり、というイメージです。
「Recycling and Waste」のページの下の方に、いくつかの有料化に関する報告書へのリンクが掲載されています。それらを担当しているSkumatz氏は、1990年代に多くの有料化研究を行った研究者です。
論文の検索が可能なGoogleの検索ページです。日本語の論文では、WEB上の論文のほか、CiNiiも検索してくれますので便利です。海外の論文は、Working PaperなどがWeb上にあることも多いので、これで検索するのは便利だと思います。もちろん、Science DirectやISI社のデータベース等が使える方は、そちらを利用したらよいと思いますが、Google Scholarを用いると、WEB上の論文も検索できるのがありがたいところです。最近は、論文タイトルをGoogleで検索すると、勝手にGoogle Scholarによる検索結果を優先的に示してくれるようです。
検索語としては、日本語では( 有料 OR 料金 OR 手数料 ) AND ( ごみ OR 廃棄物 ) を用いれば、ある程度、カバーできるのではないかと思います。余分なものも多数ひっかかりますが。英語では( pricing OR "variable rate" OR charge OR fee OR (pay and throw)) AND ( waste OR garbage OR refuse ) で、ある程度、カバーできるのではないかと思います。あとは、これで検索できた論文の中に含まれるキーワードなどから、さらに広げて行けばよいと思います。
設定したキーワード、検索式を用いて、ニュースやWEBを自動的に定期的に検索し、新しい情報が含まれていれば新着情報を定期的にメールで送ってくれるサービスです。ただし、検索結果のニュースの場合は上位10位、Webの場合は上位20位の中に新しい情報が出てきたときのみ、送信されます。なおアカウントを作って設定すると、アラートの設定を管理ができるようになります。
私は、Googleアラートで、上記の論文検索で示したような検索語を設定しています。有料化の場合、結構、ニュースになりますので、導入前の情報が多少は入るようになり、重宝しています。
Googleを使って、Web上にある有料化に関する調査結果を探すときのちょっとしたコツを書いておきます。もちろん、Googleでなくても、普段使っているサーチエンジンで構いません。
それは、ごみ 有料化、等の検索したいキーワードに加えて、「調査の概要」とか、「調査結果の概要」というキーワードを入れるという方法です。調査結果が置いてあるページには、このようなキーワードが含まれている場合が多く、それ以外のページには含まれていることが相対的に少ないので、比較的よい絞込みができます。内閣府の世論調査も基本的にはこれで検索できます。最近このやり方に気付いてときどき使っていますが、結構重宝しています。